ガラスフィージングとは
あゆみ工房では鮮やかなベネチアンガラスを使用しています。
イタリアのベネチアン地方で作られているベネチアンガラスを使い
板ガラスにその色ガラスから作られるミルフィオリを使い800℃前後の温度でフィージング(ガラス工芸の一種)としてアクセサリーや小物を制作します。
フュージング(fusing)数枚のガラスをカットし、粒状ガラス(ナゲット)
パウダーガラス(フリット)・棒状ガラス(ストリンガー)を組み合わせて電気炉で800℃の前後の高温で焼き付け融合させる技法です。
ガラスも膨張率のあったガラスを使用します。
膨張率が違うと破損・歪みが生じる場合もあります。
色々な技法があり出来上がるとても美しいです。
◆ベネチアンガラスの歴史◆
ムラノガラスの歴史は1291年ベネチアのガラス職人がムラーノ島に居住してきたことに始まります。
ベネチアの中心部にあるガラス工場での火災をきっかけに、防火を目的として、全てのガラス職人はムラーノ島に居住させられました。
ガラス製造の技術が世界に知られない様にガラス職人はムラーノ島に居住する事を義務付け、特別な許可が無い限り島を離れる事を禁止しました。
ガラス職人として登録された人しかガラス製造に携わる事が出来ず、その代わり、利益や特権が与えられました。
厳しい規制があったにも関わらす、強制的にムラーノ島に居住させられた住民は、納得がいかず多くのガラス職人がムラーノ島から逃げ出しました。
それによってガラス職人の経験、知識の全ては島以外に流出したのです。
ムラーノ島のガラス工芸にとって重大な危機は15世紀に起こりました。
色々な技法を生み出し、ベネチアはシャンデリアの登場により危機を乗り越えます。
シャンデリアは、ムラーノ島で作られるものの中で、もっとも有名で価値の高い作品です。
また有名水上都市でもあります。
*手作りのミルフィオリ*
*電気炉で溶かすガラスフュージング*
ガラス造形技法は数多くあります。
吹きガラス・トンボ玉・エッチング・ステンドガラスなどあり
またガラスとシルバーを合わせた方法など沢山あります。
その中でフュージングと言う技法(キルンワーク)と言う方法で制作しています。
左側にある写真はミルフィオリと言って、千の花と言われる物です。
デザインの種類も沢山あります。
透明色ミルフィオリ焼成前 透明色ミルフィオリ焼成後 透明色ミルフィオリ焼成前 透明色ミルフィオリ焼成後
◆ミルフィオリってどうやって作るのかな?
窯の中で溶かしたガラスを長い鉄竿の先端に巻きつけます。星や花の金型に入れ形成し、何度か色ガラスを被せたり金型を替えるなどして複雑な模様を作ります。工程を経て大きくなったガラスのかたまりにもう一本の鉄竿を付け、2人のガラス職人が熱いうちに両端から引っ張ります。最初は大きいかたまりも引っ張ることにより細くなっていきます。
細く長く仕上がったガラス棒は、金太郎飴のようにどこを切っても同じ絵柄となります。短くカットすることで普段よく目にするミルフィオリができあがります。
鉄竿にガラスを巻きとる ガラスを金型に入れる 金型から出す 二人でガラスを引っ張る 伸ばす長さで太さが決まる 出来上がり
「写真はカトレアガラスクラフト研究会のホームページより転載」
ミルフィオリ・棒ガラスの作品
2020年「WEB作品展カトレアガラスクラフト作品展」より
*フュージング・キルンワーク*
ガラスの技法は色々あります。
あゆみ工房でもいくつかの技法を使い制作しています。
フィージング・スランピング、とんぼ玉の方法を使う時もありまが
主に電気炉を使った方法になります。
ガラスを変形・溶解・溶着で加工して、一枚のガラスの上にミルフィオリ・棒ガラス・フリットガラス釉薬
など使います、キルンワークとも言います。
ガラス板の上に同じ板ガラスを重ねミルフィオリを並べたり、棒ガラスまたガラス釉薬、スリットなどを並べて
焼成したり土台の上にガラスを乗せて落として制作します。
ガラス以外にも金箔、銀箔、転写シート、銀線なども使って制作します。
ガラスをカットする ミルフィオリとアルミナ板を 用意したガラスの上に 大きさ、高さに気を付ける
準備する。 ミルフィオリを並べる
電気炉で焼成する。 チェーンを付けて完成
*何が出来るのかな?*************************
ネックレス・ブローチ、ピアス、イアリング、お皿、時計、箸置きなど日常に使う
物で電気炉に入る大きさであれば作る事が出来ます。(内容によっては無理場合もありますが制作しながら考えます)